代表からのメッセージ
フード(食物)アレルギーは、命に係わる課題です。
好き嫌いではなく、体質としてある原材料を摂食・接触するとアレルギー反応があり、反応がひどい場合は呼吸困難になり死に至る可能性がある課題です。
フードアレルギーは原材料が多岐に亘るうえ、各個人の反応(重症度)も様々であり、一律に対応することがむつかしい特徴があります。現在持ち帰りの個装商品については特定原材料の開示が法律で定められていますが、中食や外食、ならびに宿泊施設の対応については開示対応は推奨にとどまっています。
調理中にアレルゲン原材料等が混在する可能性があるなど、絶対の安全を表明するのはむつかしいため、店舗側も開示に躊躇する側面もあると窺われます。またフードアレルギーはマイノリティでビジネスとして優先度があがらない背景もありそうです。
しかしフードアレルギーは命に係わる問題であり、食は毎日の生活に欠かせないものです。日本の食は、いまや従来の日本の生活者のみならず、海外からの旅行者や労働者も必要としているもので、料理における原材料の如何は本来多言語で表示されるべきものです。日本は昨今観光立国や開けた労働環境を謳っていますが、フードアレルギーのような食事における制約の有無に関わらず、安心して食べられるような環境を構築することが真の「おもてなし」の一つと言えるはずです。
私たちはこのような社会に対して変革を促したいと考えています。食事に関する課題を解決し、ひとつでも多くの笑顔が食卓を囲む社会を目指します。